VRM入道「レイアウトコンテスト2007総括(その1)」・・・(序)
VRM入道「レイアウトコンテスト2007総括(その2)」・・・(問題提起)
VRM入道「レイアウトコンテスト2007総括(その3)」・・・(後述するA領域の展開)
以下の記事は私の勝手な妄想なので付き合う必要なんぞありません。まぁ、その前に文章が長すぎるので、途中で読む気を失う可能性の方が高いでしょうが(笑)。
さて、それじゃ馬鹿やってみようか。
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まず、私の脳内にあるVRMをやるために必要な要素を3つ挙げ、これを基にVRMユーザーのポジションを考えたのが次の図です。

①まずは、程度の差はあれ、鉄道に興味がないと始まらない。
②次に、パソコンを持っていないと始められない。
③最後に、ある程度クリエイティブな作業に耐えられないと続けていけない。
というのがVRMをやるために必要な3要素だと思っています。
これを見ればネットVRM界が如何に狭い領域かということがご理解いただけることでしょう。この狭い領域にVRMの他、BVE、RailSim、Trainz等の他のソフトのユーザーも存在しているわけです(まぁ経済力というのがBVE等のフリーソフトユーザーとVRMユーザーを分ける第4の要素かもしれませんが、これはこちらではどうにもならんので捨て置きます)。
余談ではありますが、BVE等を左、VRMを右に配置したのはVRMユーザーの方が(私も含めて)鉄道知識という点で少々弱いようであると思うからであり、それとネットVRMユーザーを一般VRMユーザーより下側に配置したのは、よりクリエィティブな性格が強いだろうと思うからです(単に我が強いとも言う)。
この狭い領域にもまだこれらのソフトを知らない人々という存在があるとは思いますが、そこにしっかりアピールするのはメーカーがやれば良いことであり、またネットVRM界が活発に行動していれば自然と触れる機会も増えるかもしれないのでここでは放っておきます(それにこんな小さなところで領土の争奪戦をやってもあまり意味ないですし)。狙うべきは3要素が交差する部分ではなく、2要素が交差する部分でしょう。ここには開拓すべき大きな領土(人々)が存在します。
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(A)まず最初に「鉄道ファン」と「クリエイター」の交差する部分を考えましょう。
まぁこれは私が述べるまでもなく、ghostさんが既に実行されていることです。ghostさんの著書や「VRM→N」の活動がこの役目を担っているのは間違いないでしょう。
私は鉄道模型レイアウトを作ったことはないので、ここにはあまり深くは触れずに行きますが、どっぷりとレイアウト製作に浸かっている人をVRMに呼び込むということは難しい話だと思うので、まずは「レイアウトを作ってみたい人」、「作ったがうまくいかなかった人」、「作ろうにも場所がない人」という人たちがメインターゲットになるでしょう。であれば、やはりghostさんが提唱する実現可能な小型レイアウトを数多く作ってサンプルとして見せるという作戦が私も最適だろうと思います。それが浸透してVRMを利用するレイアウト製作者が増えれば自ずとベテランレイアウト製作者も無視できなくなるでしょうし。
いつそういう日が来るのかはわかりませんが、着実に歩みを進めておられるようなので、私にとってはここは見守るしかない領域でもあります(もしかするとモジュール・レイアウトという鉄道模型レイアウトの一分野をVRM4CVが担うことがあるのかもしれませんが、アイマジック規格を使っているのでそうとも言い切れない部分があるような気もします)。当然、何か思いつけば参戦することもあるでしょうが、今のところ私にはこれといって他の方策は思いつきません。ghostさんが提唱する実現可能な鉄道模型レイアウトも1度は作ってみたいところではありますが、どうも私の中では「VRM4にキハ110系のような1~2両で走らせたいと思う車両が存在しない」ということがそういったレイアウトに着手しようという気になれない一因のようです。「VRM3の車両を使えばイイじゃん」というツッコミが入りそうですが、私は「車窓からの眺めを楽しむ派」なのでそれではモチベーションが上がらないのです。
<Aの結論>
ghostさんが提唱する実現可能な小型レイアウトを数多く作ってサンプルとして見せるという作戦が有効な手段。それ以外の方策は今のところ思いつかない。
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(B)次に「鉄道ファン」と「PCユーザー」の交差する部分を考えましょう。
ここには「電車でGO!」や「A列車でいこう!」等のゲームユーザーが存在しますが、それ以外にもデジカメ撮り鉄や仮想鉄道ユーザーも存在すると思いますので対象者はこの図に書いたほど多くはないでしょう。しかし、それでもかなり大きな領土が存在するとは思います。
一見するとこの人たちを呼び込むのは簡単そうに思えますが、クリエイティブな作業を強いるということにどれだけ耐えられるかが問題になります。流入量は大きいが流出量も大きく、一限さんになってしまう可能性が高い人たちのエリアと言えるでしょう。気を付けねばならないのは、一度失敗したら二度と戻ってこない可能性が高いということで、ここに対するアプローチというのは、やりがいもありますがリスクも高いということを頭に置いておく必要があると思います。更に、ここに対するアプローチとしてはパッケージ問題なんかも絡んでくるのでかなり難しい側面を持っているだろうということも付け加えておきます。
アピールの仕方としては、まずスクリーンショットや動画というものが挙げられるでしょう。これは現時点でも活発に行われていますので、その点は現状維持ということで良いでしょう。そして、VRMに興味を持ち、初めて購入した人に対しては、1パッケージレイアウトやVRMテンプレート構想、車両のスクリプト操作等についてはポータブル編成等がこれをサポートしてくれるのではないかと私は思います。要するに手軽に扱えるレイアウト・スクリプト等の提供という方向性です。
私事ではありますが、VRM4CVも一見この方向性を目指しているように見える方もいらっしゃるかもしれませんが、あれはエリア構築というクリエィティブな作業を前提としているので、またちょっと違うのではないかと思っています。当然完成したCVはそのように使うことも出来るわけですが、そこにはパッケージ問題の無視というものが少なからず潜んでいるので必ずしもこの領域へのアプローチというものではないと私は考えています。
話を戻しまして、
しかしながら、正直なところ1パッケージレイアウトやVRMテンプレート構想がどれだけ成果を上げられたのかは不明です。とりあえず呼び込んでVRMの使用に耐えられる人だけ残ればイイじゃん、という考え方も出来ますが、これが「VRM=難しい」というイメージに結びついてしまうのはあまり宜しくない傾向だと私は思います。まだまだ色々なアプローチの手法があるでしょうし、それ以上によく考えておくべきVRMにユーザーを引き留めつづけるための手法というものがまだ多数存在するだろうと思いますので、「伊達と酔狂」に付き合ってみようという方はここが一番の狙い目なのではないでしょうか。
私もQTVR等の新たなアピール方法を色々とやってみてはいますが、まだこれといった決定打は見出していないのが現状です。しかし、FLASHやQTVRといったインタラクティブムービーというジャンルに答えの1つがあるのではないかとも考えています。
<Bの結論>
アピールの材料としてはスクリーンショットや動画は有効な手段。実際にVRMに引きずり込んだ初期段階では1パッケージレイアウトやVRMテンプレート構想も有効であろう。しかし、1パッケージレイアウトやVRMテンプレート構想はそんなに充実はしていない。また、これがVRMの最大の面白さであるということを伝える手段もまだまだ存在するはずである(人によって面白さのポイントが違うので難しいということもあるが)。よって様々なアイデアが必要。
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<次はちょいと長い文章ですのでここらで一休み>

<5分で出来るスクリーンショット。このスピードが重要。>
(C)最後に「クリエイター」と「PCユーザー」の交差する部分を考えましょう。
鉄道にあまり興味がない人を如何にVRMに引き込むか、それが問題なわけですが、その対象者に鉄道に興味を持ってもらおうという考え方はナンセンスです。必須条件からも外れてしまいますが、ここは思い切って鉄道から離れた価値に引きずり込むのがベターであると考えます。
(B)の対象者およびこの人たちをVRMに引きずり込もうとする者にとって、VRMはトレインゲームなのかそれともトレインシミュレーターなのかという疑問は常に存在するだろうと思います。しかし、そんな議論はこのエリアの対象者に対しては全く関係がありません。
ここの対象者に対しては、(A)の「鉄道模型レイアウト製作を補佐するツール」と同様に「ツールとしてのVRM」というアピールをする方法があるのではないかと思っています。どういうツールかと言えば「お手軽なリアルタイム3Dビューワー」というツールです。対象者がCG製作者に限定されてはきますが、VRMというのは3DCG製作ツールとして見た場合、「リアルタイム3D」という点のみがメリットとして挙げられると私は思っています。
本格的な3DCG製作ツールにおける「リアルタイム3Dビューワー」というものはあくまでも確認用の補佐的なものであって、この「リアルタイム3Dビューワー」の画像が最終成果物となることはありません(いや全く無いわけではないのですが、非常に高価であるし色を変更してイメージ確認に使うようなものですからそんなに一般的なものではありません)。よって、「他の3DCG製作ツールと比較すれば同等もしくは安価であり、手軽に3Dバーチャル空間を楽しめるというところ」と「ムービー用の連番BMPも非常に高速で出力でき、3DCG製作ツールのリアルタイム3D画像と同等あるいはそれ以上の品質のものが出力できるということ」がアピールポイントになるのではないかと思っています。
3DCGの製作はモデリングに始まり、幾つもの忍耐を強いられる作業です。その観点から見れば何とVRMがお手軽でお気楽な3Dソフトであることか。なかなか自分の思った通りにはモデリング(無理矢理ストラクチャ)は出来ないものの、色々と工夫をすることで形を作れるというのもまた楽しいものです。多分このエリアの人々は元からこういった事が好きですし、それを苦痛とは思いません。よって、一度でもVRMに楽しみを見つければ、そんなに簡単には根をあげないものであろうということも予想されます。
もしこの方向性を強めようとするならば、私がユーザー登録時に毎回求めている「テクスチャが付けられるプリミティブ形状」や「xファイルのインポート」といったものが欲しくなるわけですが、これをやるとアイマジック社としてはストラクチャをウリにしてパッケージを販売するという営業面において打撃を与えてしまう可能性があるので、きっと判断は難しいことでしょう(技術的にも厄介な部分もあるでしょうが)。しかし、これが出来るようになると簡易的な3Dプレゼンといった業務用途への使用も考えられないことはないわけで、後はアイマジック社の考え方次第ですが、VRMの利用方法に大きな転換点を与えられることになるだろうと私は想像しています。
ちょっと脱線しますが、国産3DCGソフトにshadeというものがあります。これはサーフェイスモデラーなのでどちらかといえば曲線構成物に強い3Dモデラーなのですが、昔から結構建築パースに使われてきました。独特の色合い&美しいレンダリングや唯一とも言える国産ソフトであったことが理由だったのではないかと思いますが、正直なところ建築パースにはソリッドモデラーの方が向いています。しかし、そういう使われ方が続いていたので、ついにメーカーも建築用のshadeを登場させました。今はVistaとの関係でトラブって発売延期になってしまいましたが、このようにユーザーが特定の用途で使い続けることによってメーカーの開発方針に大きな影響を与えた実例だと思うのでここに書きました。
まぁそれは現段階では無理でしょうから、今実施するならば、とりあえずは無理矢理ストラクチャというモデリング行為が現段階では一番有効かなとは思います。しかし、例えばjyunichiさんの世界遺産のCG画像はVRM界では非常に素晴らしいものなのですが、本格的な3DCG製作ツール使用者に対しては、もしかするとあまり有効打にならないかもしれないというのが難点です。その気になればあちらは本物そっくりの絵を作ってしまいますから。よって、「リアルタイム3Dビューワー上で見ても使えるモデリング」や「プレゼンテーション的な使い方も出来るというもの」が必要となるだろうと思いますが、どこまで魅力を感じさせられる出来栄えのものが作れるかがアピールポイントとしての1つの鍵を握るでしょう(うまくいけばVRM4GIS計画もこの分野を補佐できる)。
それと何処でアピールするかという問題もあります。CGとして勝負するならば、今はstudioMOMOぐらいかなと思っていますが、ここの3DCGはレベルが高いし、1からモデリングをしているわけではないVRMのCGを果たしてどこまで受け入れられるかという問題もあります。それに結局は静止画や動画での勝負になってしまうのでVRMの本当の意義を伝えるという意味では無理があります。でも、まぁ他でアピールすべきところが思いつかないので仕方ないでしょう(何処か別の良いアピール場所を御存知の方はご一報下さい)。
例えアチラの世界で受け入れられずに多少バッシングを受けたとしても気にしてはいけませんが、VueやBryceといったアチラの世界のツールも併用し、アチラに擦り寄りながらアピールしていくことは可能かなと思っています。KZさんがPoserを利用しようとしていたことも有効なことだろうと思います。
しかし、相当レベルの高い出来のもの、例えばむらPさんの作品みたいにアーティスティックなものでなければココに殴り込んでも効果は期待出来ないので、ハードルはかなり高いとは思います。
<後少しだけど、文字ばかりで疲れたので、また一休み>

<さて、このレベルの絵で興味を惹けるかどうか>
ここの開拓は私が一番興味を持っている部分(まぁ私もどちらかと言えばこの領域の人間でしたし)であり、VRM4CVもここを狙おうかなと思っているわけです(つまり線路まわりのことはCVBに任せて街並みをモデリングしていくという行為を主体とすること)が、その理由は一番面白そうな、独創的な発想をするユーザーが登場する可能性があると思っているからです。例えばUSO800鉄道さんはその代表格とも言える存在だと私は思っています。USO800鉄道さんの作品はネットVRM界にかなり大きなインパクトと新たなエッセンスを与えたのは間違いないでしょう。鉄道にはあまり興味がないクリエイターであったと発言されていますし、VRM4CVに対し「これを利用することによって時間を短縮出来るメリットがある」という発言は重要なことを示唆しています。キーワードは「作業時間短縮(=効率化)」や「お手軽お気楽」なのです。これがこの領域へのアピールとしては重要であると考えています。
<Cの結論>
安価な「リアルタイム3Dビューワー」というツールとして「お手軽お気楽」にバーチャル空間を楽しめるということをアピールする。問題は何処でどのようにアピールするかという点。アイマジック社の協力があれば、3Dプレゼンという業務に対して利用するという方向性も提案できるかもしれない。
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最後になりましたが、VRMユーザーの拡大を目指すのは別にアイマジック社の利益のためにやる訳ではなく、新たなエッセンスを持ったユーザーが登場すれば単に面白いということと、CV製作者を増やすためにはVRMユーザーという母集団を増やすのも手段の一つだろうということに過ぎません。
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最後までお付き合いいただき誠に有難う御座いました&お疲れ様でした。
(まぁ何度も推敲した私の方がきっと疲れているでしょうが(笑)。何度も推敲していると訳がわからなくなってきたりするので、読みづらかったり破綻しているようなところもあるかもしれませんのでスミマセン。)
ここまで辿り着いたということは、貴方は立派なVRMジャンキーです(笑)。
ジャンキー同士、何か面白いこと考えてやってみましょうや。
もうお分かりだとは思いますが、私は多分Cの領域を狙いますし、既にやっているVRM4CVやVRM4GIS計画&3D景観ソフトを使った天球テクスチャ等はこの方向性の中にあると思っています。今の方策を進めながらも、何かアイデアが思いついたらボチボチとやっていくことでしょう、きっと。