Rosso Laboratory

Rosso Laboratory

主に鉄道模型シミュレーター(VRM)などの仮想鉄道アプリを扱うブログです。またHDR写真の記事も書いています。

勝手にCVレビュー「第4回東急5112Fさん」

さて、一応最終回のつもりの第4回目は、東急5112Fさんの「商業地-01」&「103系のあるビル街」です。

東急5112Fさんの作品は、部品の組合せを多用した所謂無理矢理ストラクチャーも取り入れられていて見所も多数あるのですが、仕上げにあと一歩の工夫が欲しいなぁという印象を持ちました。それでは個別に見ていきましょう。


「商業地-01」


一般住宅でも看板をつければ店舗に見えるという発想はGOODです。


TOMIXの高架下店舗を利用して店舗を再現していますが、何らかの形で入口を作った方が良かっただろうと思います。


サッカー場も良い感じですが、芝を浅くしたりラインを引いたりするともっと臨場感が出たでしょう。

幾つかピックアップしてみましたが、この作品全体について言えることは先にも書きました通り、アイデアや工夫は非常に良いのですが最後の詰めが少し甘いということです。ベースボードの地を利用するのは当然ありなのですが、全体がそれを利用してしまっているとメリハリに欠けるという点も挙げられると思います。

ここでこの前コッソリとPJ002用に公開した拙作を用いて具体例を示してみたいと思います。

変電所の部分ですが、

このただ置いただけの状態では全くもってノッペリしている感じがするのは誰しもが感じられるところでしょう。


そこで施設の周りをフェンスで囲ってみました。大分メリハリはついた感じですが、ベースボードの地がそのままなのでやはりまだノッペリ感は拭えません。


よって法面や交差点を使い、施設部分と手前の通路部分に変化をつけたものがコレです。こうすることによって、施設と通路というものが明確に分けられメリハリが付きます。この明確化というものが曖昧さによる違和感の除去、つまりは見る者にとってわかりやすく、受け入れられやすいというものに繋がると私は考えています。

これがディテールアップをする上で心掛けておいた方が良いことで、東急5112Fさんはこの点を頭において仕上げるとより良い作品が作れるであろうと思いました。



103系のあるビル街」
さて、次は難易度の高い4545コーナー部です。この作品はアウト側の難易度を下げるためにT字路作戦がとられていますが、この手法は4545コーナー攻略にはオススメの作戦です。しかし、注意点もあるのでまた個別に見ていきましょう。


変電所と道路の間に緑を配置したのは良い感じですが、線路と変電所の間に一般道路が走るという配置が実際にあるのかどうかについては私にもよくわからない部分です。


このイン側を駐車場にするというのは良いアイデアだと思います。後は全面的に道路に面するのではなく何らかの仕切りを部分的に入れるとモアベターでしょう。また、レストラン右の三角地が何も無くて死んでいるのが残念。こういう店舗にも倉庫や配電設備といったものが配置されている場合がよくあるので、観察して再現すると良かったと思います。


さて、問題はココです。先に書いた注意しなくてはいけない点はココにあります。T字路作戦をとると、道路と線路に囲まれて出来る三角地は非常に目立つ最も重要なエリアになります。この作品の肝となる部分ですし、タイトルにも使われているのならば尚更でしょう。

しかし、この作品ではその部分の作り込みが甘いので、他の部分で良いところがあるにもかかわらず全体の印象を悪くしてしまっています。103系の下には基礎部、敷地内には通路や樹木、道路との境には壁やら植樹やら、と色々なディテールアップがまだまだ可能です。そして、それこそが「魅せ場」として見る者に訴えられる要素ですから、ここを妥協してはいけないでしょう。実際にこういう場所があるかどうかという点は問題ではありません。「見せる」と「魅せる」の違いがまさにココにあるのです。

という訳で、東急5112Fさんはアイデアもあり、基本レベル以上の技術はお持ちのようなので、後は「如何に魅せるか」ということが課題になると思います。高度固定の問題もありますが、それは宝条みちるさんの回を参考にしてください。


なお、東急5112FさんのCV第3弾はDL出来ませんでしたので、レビューに追加しませんでした。DL出来て初めて公開ということになりますから、ちゃんとDL出来るかどうかは重要なチェックポイントですよ。